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一瞬の出来事と余りにも呆気ない終わりに試合を見ていたギャラリーを始め試合をした俺も唖然としていた。
とにかく礼をして俺は自分のブースに戻った。
仲間達が俺に駆け寄って来て祝福してくれてようやく俺は勝った実感したがその時は嬉しさより
疲労感の方が強かった!まだ一回戦が終わったばかりなのに!
一方負けた小島は竹刀を投げつけ相当荒れていたそうだ。
そして小島は何やら罵声を審判に浴びせ帰ってしまった!
後年俺は2度程小島と顔を合わせている。
その内の一度は俺が現役の頃でばったり大宮駅で顔を合わせた!
小島から声を掛けてきて今は大学生で剣道を続けていてアジア大会に出場した事そして教師をめざしている事を話してくれた。
この時の俺は自分が恥ずかしかった。
小島は俺に今何やってるか知らないが俺に勝った事を誇りに持てよ!
つくづくプライドの高い奴だと思ったものだ。
今更ながら小島に返礼するよ!
確かに国際大会まで出たお前に勝てた事は俺の大事な宝物だよ!
お前も俺みたいな馬鹿になってみろ!
頑張って第二の小島を育てろよ。氷川神社近くの煎餅屋の息子さんよ!
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