卒業

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いよいよみんなが進路についてある程度方向性や希望高を決めていく中で俺は幾つか行きたい高校が有ったがどれもこれも俺に取って高嶺の花で 憧れでしか無かった。 そんな折三者面談がやって来た。 まあ石田親子が揃って学校に赴く時は帰りは肩をすぼめて帰るのが常だった! 三者面談が始まり担任の瀬田が複雑な顔をしてこっちを見ている。 先陣を切ってお袋が喋り始めた。 単刀直入に行ける高校が有るのかどうかの一点に的を絞り聴いている! 数分間の会話の中で解った事はまず公立は辛うじて数校ながら頑張れば入れると言う。 また私立ならもう少し選べる事だった。 しかし私立に関しては単願ならと云う事だった。お袋は更に内申書の事を聴いたが瀬田は冷静に はっきり言ってタカ君は内申書は余り良く書けない部分が多いが部活動での実績とボランティアをやって地域に貢献している事をアピールすれば 何とかなると言ってくれた。 ここまでの会話でお袋は安心したのか? とんでもない一言を発してしまう!
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