泣いて笑った堅気道

卒業

約束の日がやって来て
俺は顧問の島村の車で秀和上尾に向かった。
車中での島村の話だと先日の最後の大会で俺が小島に勝った事が結構話題になり幾つかの学校が俺に興味を示していて、その中でも秀和上尾が割りと熱心だったそうだ。
学校に着いて感じたのはめっちゃ田舎じゃんと思った。
俺と島村は剣道部の顧問の町田と体育主任の平田に挨拶して一時間位練習をした。
俺以外にも数人の奴がいたが顔はよく覚えていない。
練習後、俺と島村は再び挨拶をして帰る時に体育主任の平田に君はスポーツが好きか？と聞かれたのでﾊｲと答えた。
島村の話じゃこの高校は開校してまだ歴史が浅いので積極的に生徒を集めている事、また秀和の近くには埼玉のスポーツ高校の埼玉彩花高校が有りかなり意識してたそうだ。
俺は最終的にこの学校に入るのだが、まだその時は解らなかった。