卒業

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俺は近所の渋谷や悪仲間を誘って作戦を実行した。 早速俺はカズ君が予備校に行く時送り迎えの口実で付いていった。 しかし当時はバスや電車に車椅子で移動するのは大変だった。 カズ君は体は不自由な代わりに頭が良く県内の進学校に通っていた。 予備校に付いて入り口の所でカズ君と声を掛けてくる子がいた。 カズ君お目当ての陽子さんがいた! 確かに可愛い人だったが何より明るい人だった。俺は陽子さんに挨拶して車椅子を押すようにお願いして帰りに迎えに戻る約束をして別れた。 まあ時間潰しに俺はパチ屋で釘の勉強をしてた。高い授業料だったが!
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