泣いて笑った堅気道

分岐点

地獄の合宿が終わった時は本当にホッとした。
あの時吸った煙草は美味かった。
一方本職と云える剣道部はと云うとある程度自信を持って入部したが、これが大間違いだった！
私立の学校だった為に俺の中学の時の実績は下位に位置していて同期の中でも1、2を争う弱さに成ってしまった！
夏休みを前にした頃中学の友達と会った時俺は完全に取り残されている事に気付いた。
バイトを始めた奴や彼女が出来た奴。
なんか自分だけどんどん世間からずれてる感じがした。
高校生になればある程度自由な金も欲しい！
バイトもしたい！
でもバイトするにも時間が無い。
俺はこの当時本当に中学の時の友達が羨ましかった。