泣いて笑った堅気道

初遭遇！

体育館に残された俺達はとんでもない学校に入っちまったと思った。まあこの時点で一番思っていたのは俺だけど。残りの連中が駆け寄って来て大丈夫かと心配そうな顔で俺を見ているが内心やられたのが俺じゃなくて良かったって顔にも見えた。しかし、こうゆう場面では必ず今後やられたらみんなでやっちゃうべとか抜かす奴が必ずいるから困った。言ったのは東大江小の春田って奴だった。こいつとは卒業するまで馴染めなかった。アゴばっか達者で喧嘩は弱いしすぐ逃げるそんでもって集団でしか動かないヘタレの三冠王みたいな奴だった。まあ、やられて体が動かないから何言われても反応出来ない俺がいた。早く家帰りてぇそんな気持ちだったがまだこの後に戦慄が走る事になるとは知らずにやっと立ち上がる俺がいた。しかし、体が痛い思いをすると小便したくなるんだろうとも思っていた。12歳の馬鹿な俺がいた。