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どうにかこうにか立ち上がりみんなと教室に戻ろうとした時黒いカラスのような集団が前に立ちはだかっていた。
どうやらお目当ては俺らのようだ。集団は俺らと同じく10人前後はいたと思う。決定的に違うのは全員短ラン、長ラン、ドカンと光り輝いた不良ファッションだった。
それに引き換え俺らはいくら粋がっても学校指定の学ランじゃ様になったもんじゃない。ただその中に中濱はいなかった。その時渋谷が黒川先輩と叫んで頭を下げた。ほかヤツらも右にならえのごとく頭を下げた。俺は頭を下げたと云うより殴られた顔を見せたくないから下を向けていた。
しかし、あの時の先輩達はカッコ良く大人に見えた。
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