初遭遇!

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勿論俺は親分と喋った事など無かった。しかし毎年俺達を楽しませる祭で知らないうちに知り合っていたなんてビックリした。さらに俺をビックリさせる事を親分は言ってきた! なぁタカ君一度家に遊びにおいで。さらにあと露天も手伝ってみるか? 俺はビックリした。まだ中一のガキがテキヤを手伝う。なんだか夢を見ている感じだった! おじさんはタカ君の年にはバイをやっていたよ。なんだか俺はやくざの世界を覗くのにワクワクしていた。俺はぜひお願いします親分!と言っていた。気分はすっかり菅原文太である。 親分はニッコリ笑って俺に入学祝いと言って小遣いをくれた。ティッシュペーパーに包んであったお金は3万円入っていた。その日はさっそく床屋に行って菅原文太ばりに角刈りにした。 本当に馬鹿は単純な生き物だ!
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