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とにかく店を出た山下睦会ご一行様が次にむかったのは川越の老舗の寿司屋だった!
おいおい俺みたいなガキが焼き肉に寿司それも一晩でこれはさすがに贅沢過ぎる!その前に喰えるのか?
俺はいい加減心配になってきた。そこにすかさず理事長が小声でタカここはペースを落とせ!俺はハイと言ったがまじ大丈夫か?こんな事を考えていた。
寿司屋でも座敷が既に用意されていた。おいおい見た事ない刺身だらけじゃん!恥ずかしながらこの時初めて大トロを食べた。俺はトコトン馬鹿だ。ここでも寿司をある程度喰っちまった!
おもむろに親分がタカ君先生から聞いたが酒いけるんだって!
俺は断れなかった!
しかし酒は死んだ父親譲りなのか不思議と酔わなかった。今みたいにウーロン茶をウーロンハイですみたいなごまかしが出来る時代じゃ無かった。なぜなら当時はウーロン茶はマイナーで飲み屋に無かったのだ!
あぁーもうどうにでもなれの心境だったに違いない。同時にヤニにも火を着けていた。
脇を見ると理事長が渋った顔で俺を見ている!
一言タカお前立派な極道だよ!けなしているのか褒めるのか分からなかったが俺はこの時初めて本職から不良と認められた感じがしてなんだか大人になった気分だった!
さあー次どこ行きます?こんな気持ちで飲んでいた!
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