生い立ち

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万引き事件の後の俺は子供心に大人しくしなきゃいかんとゆう気持ちで生活していた。しかし、暗い家庭で段々やんちゃ心に火がつき始めた頃俺の心を突き動かす事が起き始めた。それは大好きな婆ちゃんの家に週末泊まりに行ける事だった。婆ちゃんはとにかく孫にやさしく俺には天使だった。その頃10歳位の俺にタバコや酒を覚えせたのも婆ちゃんだった。婆ちゃんは明治生まれの元芸者で粋な人で当時踊りの師匠をしていた。そんな婆ちゃんから男は情をもって義理に生きろとよく言われたのをよく覚えている。つまり俺の生き方の原点を作った人である。そんな人からタバコや酒を10歳かそこいらのガキが手解きを受ければ自然にマセたガキになるに決まってる。週明けに家に帰る度にませてく俺に母親は不思議そうな顔してたのをよく覚えている。ちなみにファーストキスもこの頃で婆ちゃんの踊りの生徒で22歳の保育園の先生たった。勿論マセたガキだけにディープキスだった。ブラックホール生活の中でのオワシスのひと時だった。
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