卒業

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俺と平方さんは競輪場を出た後再びタクシーに乗って大宮駅に向かった。車窓から競輪場を見るとオケラに成ったであろうおっさん達がトボトボ歩いていた。 同じ時間を共有した人々がこうも数時間で勝ち組負け組に別れるなんてなんか切なくなったのを覚えてる! そんな事を考えてる内にタクシーは駅に着いた。駅前の繁華街を抜けた所に平方さんの行きつけの焼き鳥屋があった! 平方さんは暖簾をくぐるとオジキ今日は勝ちましたよ! 嬉しそうに店の大将にレースの回顧録を喋り始めた。
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