なぜ

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それから1ヶ月近く、父と母は夜遅くまで話し合っているみたいだった。 父から母への暴力は、なくなっていた。 離婚の話があってから、父は夜中に帰って来るようになっていて、だけど、母や姉からの暴力は続いていたけど、私は父に言う機会がなかったので、やられ放題だった。 ある日、父が七時に帰って来て、皆で夕飯を食べた。 「話がある」 食事が終わり、テレビを見ようとテレビをつけた時、父は言った                    「テレビを消せ」 静まり返った部屋。 私は、ワクワクした。 ついに、ついにこいつらから離れられる! だけど、父の口から出た言葉に私は目の前が真っ暗になるのを感じた。  「離婚はしない」
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