477人が本棚に入れています
本棚に追加
私が四歳の時、突然、優しかった姉の態度が一変した。
何故か、いつもの様に「遊ぼう」と言うと、姉達は私をシカトし二人で遊び出した。
私は、駄々をこねた。
「遊んでぇ!」
バコッ
痛い??!!
一番上の姉が、私を殴った。
私は、痛いのと、訳がわからないのとで、泣き始めた。
すると、二人はまた、殴った。
ボカボカッ
この時、親は買い物でいなかった。
「遊んでほしかったら、犬の真似をしろ」
私は、遊んでほしかった。
ワンッ
ボカッ
「お手だ!」
親が帰って来るまで、とても長く感じた。
「ただいまぁ」
帰って来た!私は一目散で両親に駆け寄った。
そして、何があったか両親に告げた。
すると、父は激怒した。
そして、二人を殴った。何回も何回も。
母は、父を止めた。
母は父に殴られた。
私は、遠目に“それ”を見ていた。
とても、怖かった。
父が母を殴るのは、いつもの事だった。
だが、姉を殴るのを見たのは、初めてだった。
その日から、母と姉達の、私に対しての態度が変わった。
最初のコメントを投稿しよう!