愛と絶望の中で

虐待

少しでも、いけない事をすると殴られた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ご飯をこぼした
　ご飯を食べるのが遅い
　寝るのが遅い
　起きるのが遅い
　歩くのが遅い
　返事をしろ　
　口答えするな

毎日、母に殴られ、姉に殴られ、いつしか、私の心は荒んでいった。

こいつら皆死ねばいい

まだ四歳なのに、毎日そんな事を思っていた。

そして、わたしは五歳になったある日、事件はおきた。