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俺は何処へ向かえば良い?
1994年、高校三年の全国インターハイ出場を賭けた近畿地区予選の1600mリレーで僕はアンカーを務めた。
何とも言えないプレッシャーの中、予選・準決勝を勝ち抜いた。
そして決勝・・・。出走8チーム中6位以内に入れば全国インターハイの切符を手に入れる事ができる。
しかし、僕は6番でバトンを受取ながら、インターハイ出場を賭けた重圧に耐え切れず、大失速。
結果、最後尾の8位に終わった。
大会後のミーティングで僕は所構わず泣いた。それから2年間、僕は大学に進んで陸上部にも所属したが、幽霊部員の様な状況で、大学の講義にもまともに出ず、抜け殻の様な日々を送った。
本当に何の成長も無い二年間だった。
しかし、大学3年になるとさすがに自分のこれからの人生を考えずにはいられない様な心境になる。
そこで、大学に入って二年間、勉強も部活も何一つまともにやってこなかった代償の大きさにやっと気づく。
「俺、何処へ向かえばえぇんやろか・・・」
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