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部屋に戻り、制服に着替え、鞄を持って1階に下りる。
鞄を持っていくものの、鞄の中には当然何も入ってはいない。
「お袋ー、メシー」
「泉!?珍しいわね。何かあるの?」
「あ゛ぁ?何もねぇよ!ただ目が覚めただけだ!文句あんのか、クソババァ!」
決してガタイはよくないのだが、不良となった泉には威圧感が漂っている。
「…」
ただ気になって聞いただけなのに、怒鳴られて返された母親は、それ以上は何も喋ろうとしなかった。
カチャッ コトッ
静まり返ったダイニングに、泉のために用意される朝食の皿の置く音だけがする。
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