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泉を後ろから叩いたのは、幼なじみの[川井 結衣(かわい ゆい)]だった。
「やっぱりって…もう私ぐらいじゃない、アンタを注意するの。先生や親にだって見離されてるのに」
「ウッセ!あんな奴ら知るかよ!テメーももう俺に構うな!」
「…そ。わかった…。もう構わないよ。好きにしなよ…。堕ちるとこまで堕ちた泉なんか、もう知らない!」
そう言うと、結衣は泉の脇を抜け走り去ってしまった。
長い髪が揺れ、その目には、涙があふれていた。
『…あらら…』
「ケッ、胸くそワリー。何なんだよ、アイツ!?」
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