第二章…二人の時(ジカン)

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昨日、会った川に彼は居なかった… 彗那「少し…運命も感じてたのになぁ…」 ガク「運命…感じてくれたの?」 水辺を見渡す彗那の後ろから、話をかける。 彗那「あっ…ガ…ク?」 ニッコリ笑ったガクがそこに立っていた。 ガク「学園服だと目立つだろ…着替えておいで、待ち合わせして連れていきたい場所があるんだ。」 彗那「えっ…」 少し頬を赤らめていた。 ガク「彗那と出かけたいんだ…ダメかな?やっぱり…」 彗那「ううん…ダメじゃないわ。」 彼の目を見て言葉を返した。 ガク「じゃ…ここでまっているから…」 彗那「ええ…じゃあ…すぐにいってくる」 カールの髪が飛びはねガクに背を向けた時… ガク「まって…」 彗那の手をにぎった… ガク「曲…歌聞いてから…ねっ…」 風に乗せ… 飛び立つ… 貴方に会うために~ 彗那は目をつぶりながらガクの歌を聞いた… 彗那「綺麗…」 歌が終わり… 彗那は彼を背に… 数時間後の待ち合わせに胸をはずませていた。 また…一歩、彗那の中の何かが変わっていった…。
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