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『…っ痛ぇな…』
一人の少年が、無数の悪魔に囲まれている。
最近は、街の者も急増する悪魔の存在に恐れて外出をしていないが、
街の至る所には孤児達が犠牲になっている。
魂を狙う相手は選ばない。
『空腹を癒す為に弱小を喰らうか…』
建物の屋根の上から見下ろす影が呟く。
悪魔達はその存在に気付き、少年から目標を移した。
『闇を喰らえ…閻魔刀』
少年が瞬きをした瞬間、周囲の悪魔は血と塵を撒いて砕けた。
男はそれ以上は関与しない、と言う風に建物の陰に消える。
と、不意に目の前に人が立つ。
『おい、お前…悪魔が憎いか?』
赤いコートを着た男だ。
『憎いさ。みんな居ないんだ、母さんも、父さんも…』
男は、とある店の前に少年を連れてゆく。
『ようこそ、Devil May Cryへ!』
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