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計画
『…アミュレットは手に入れたのか?』
Vergilは服に付着した塵を払いながら訊く。
『失敗ね。ターゲットが戻るのが早すぎたわ』
Vergilは狂気的な笑みを浮かべて、
『それならば、貴様の存在価値も消えたな』
刀の柄に手を掛けるVergilを制すかのように、女は言う。
『もう一つ、手段としてはあるわよ』
その言葉を聞いて、刀に掛ける手の力を抜いた。
『…なんだ?』
『悪魔の巣くう孤島の話は知ってる?そこに魔帝ムンドゥスが居るという噂…』
Vergilは鼻で笑って答える。
『…承知している』
女は密かに笑みを浮かべた。
『そこに、Danteを誘き出すのよ。そうすれば、ムンドゥスとDanteを両方始末できる…でしょう?』
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