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「ふぁあ……」
砂幻は大きな欠伸を一つした。
場所は屋上。
時は昼休みだ。
「どうした砂幻。退屈か?」
「まぁな」
砂幻は目を擦りながら健吾に適当に返事をする。
「なら、とってもいい情報があるわよ?」
涼火がニヤニヤと笑いながら砂幻にすり寄った。
「涼火さ~ん? なにさりげなく近づいてるのかな?」
その様子を渚が目をひきつらせながら、砂幻と涼火の間に入って制止した。
「あ~あ、もう少しだったのになぁ……」
涼火は残念そうに頬を膨らました。
「それで、情報ってのはどんなのだ?」
砂幻はグデっとした目で涼火に聞く。
「一年生の事なんだけどね~」
ほぅ、と言って砂幻は生返事をしながら体を倒した。
「一年生がどうした?」
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