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急に後ろから声がした瞬間、振り向くまもなく震えていた男の意識は無くなった。
「う、うわあっ!」
武器を持った男は自分達の勢力が自分を含めて二名しかいない事に気付き、腰を抜かした。
ー―何でだよ。何で勝てないんだよ……
武器持って多数でかかればいちころって言った奴誰だ?
無理じゃねえか!
勝てねえじゃねえか!
強すぎるじゃねえか!
化け物じゃねえか!
「た、助けてくれ……もう……いやだ!」
辛うじてまだ立っていた男が気力を振り絞ってその場から逃げ去った。
「お、おい!」
「逃がさん」
喧嘩を売られた男がワープしたかのようにあっという間に逃げた男に追いついき、
「ぎゃああ!」
驚きと痛みの悲鳴がその場に響き渡った。
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