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入学式が終了し、一、二週間程経過した。
一年生は高校生活に少し慣れてきた、といったところだろう。
その一年生の間で、ある噂が流れていた。
その内容とは、
『一年生をシメた者には、自由人と破人の異名を継承する』
といったものだった。
この噂を聞いた不良や、力に自信のある者が一斉に立ち上がった。
そしてもう一つ、噂が流れていた。
『自由人、破人の異名を継承した者は、狂人と戦う許可する』
といったもの。
一年生たちにとっては燕帝のトップは自由人の風牙ではなく、狂人の砂幻だった。
番長が風牙なら、砂幻は裏番長と言った所だろう。
燕帝のトップになろうとする輩は必死に動き回った。
自由人と破人の異名を奪い取り、狂人を倒してトップになるために。
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