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現在夕方。
場所は阿蘇神社。
「ほ~だいぶ盛り上がってるな」
健吾が魅瑠の小脇に抱えられながら祭りの様子を見ている。
「…情けねえな健吾」
「そう思うんなら助けろよ!」
砂幻に助ける気がまったく無いのは言うまでもない。
「そうだ、洋舞の片山達に会ったから洋舞戦決めといたからな」
「あら、手が早いわね」
魅瑠はニヤニヤと笑っている。
しかし早く戦いたいという衝動でウズウズしているのが砂幻にはよくわかった。
「早くやりたいみたいだな」
「あたり前じゃない」
「…喧嘩相手が増えるかもよ」
健吾が顎で前を見ろと指示をする。
砂幻がとりあえず前を見ると、そこにはじんべえを着ている扇華の洵と着物姿の美風の二人がいた。
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