対終わりかけ

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「あっ狂人っ?」 魅瑠が話しかける前に、洵が砂幻達に気が付いた。 「狂人っ!今こそ伊勢さんの仇とらせてもらう!」 美風は砂幻を見ただけで臨戦体制だ。 「…着物姿で俺とやる気か?」 「…っ!」 砂幻が呆れたように言うと、美風は恥ずかしそうに顔を真っ赤にした。 「頭冷やしたらどうだ?つうか、炎神の…佐世保だっけ?」 健吾が間に入り洵に話しかける。 その間も魅瑠の小脇に抱えられた状態だ。 ちなみに渚は綿アメを食べて傍観している。 「…すまん。こんな時なんて声をかければいいか学校では教わってないんだ」 「いや一生誰も教えてくれないから!こんな状態他の人には絶対ねえよ!」 ついに不良高校の面子にまで涙させた健吾。 「泣くな!俺が辛くなるから!」
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