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とりあえず洵は話しを戻す事にした。
「で、なんだ異名無し?」
「お前ら二人でなにしてんだ?」
健吾の質問に洵は固まった。
「別に。洵に誘われたからしょうがなく来ただけ」
美風はどうでもいいといった感じに言い放つ。
その言葉に洵は体育座りでうじうじし始めた。
「…頑張れ」
「お前に言われたくねえよ…」
「で、私達に話しかけたって事は…喧嘩って事でしょ?」
美風は二人を完全に無視する意向のようだ。
「まぁな。近々洋舞とまた戦うから、その後にでも扇華に突っ込もうかと思っててな」
砂幻の話しを聞いて美風は考えこむように顎に手をやった。
「洋舞の後ってのが気に入らねえな」
いつの間にか復活した洵が意見する。
美風もニヤリと笑って言葉を紡ぐ。
「そうね。気に入らないわ。私達も乗り込ませてもらうわよ、対洋舞戦」
「おいおい…そりゃ乱戦って事か?」
「面白い…やろうぜ」
「決まりね。楽しみにしてるわよ」
美風と洵は去っていった。
「なんかすごい事になったな…」
「気にすんな」
こうして、対洋舞・対扇華戦が決まった。
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