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ーー洋舞
「今回の喧嘩はかなりヤバい。どれくらいヤバいかと言うと有り得ないくらいヤバい」
「意味わかんないぞ片山!」
「黙っとけ童顔野郎」
片山は文句を言う真田を征し、言葉を続ける。
「なぜヤバいかと言うと相手は燕帝だけじゃない。扇華も加わった乱戦だ。きっととんでもない事になる事間違いなしだ」
「……遺書用意しとけ」
梨木の本気とも冗談とも取れる発言。
それを聞いた一年達はタラリと冷や汗を流した。
「大丈夫だ。悪くて骨折程度。死にゃしない」
この間まで中学生だった一年達には少しキツい喧嘩かもしれない。
片山はそう思っていたが、一年達の顔はやる気が満ち溢れていた。
「……流石異名持ちの一年だ。よし、燕帝に出発だ」
洋舞の異名者達が、燕帝へと向かいだした。
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