突入

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ナイトメアではスペードスート」 握手を求めてきた。 水月はこれを受けた。 「どうやらこれで、戦力は増えたようだね。 後はコール君と純君。 それと社長か」 「僕なら既にここにいるけど」 一瞬、皆の表情が固まる。 いつの間にか、フェイク=ファン・ロードがここにいた。 誰にも悟られる事もなく。 まるで、先程のアリス=ルーレのように。 「……フェイク、遅い……」 フェイクは自分のロングコートの裾を引っ張られた。 その声で、犯人は誰なのかを推察する。 「ごめんね、アリス」地面に足をつき、アリスと同じ目線になってアリスの頭を撫でる。 「アリスは寂しがりやさんだからね」 フェイクは立ち上がった。 「アリス、久しぶりね」 「よっ、アリス」 カティア=エリンシアもいて、フロスト=コーダー・レムレスもいた。 フロストに至っては、アリスに手を振っている。 「……カティア、フロスト……」 そこで、ちょんちょんと水月の肩が雪花によって叩かれた。 「これで、ナイトメアの最大戦力が揃ったね。 Kが4人にジョーカーが1人。 あのサングラスをかけた帽子の男がフロスト=コーダー・レムレス。
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