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「今、戻った。」
「戻りましたで~。」
二人はドアをノックする事なく開けた。
そこには、後ろ髪は腰くらいまで有りそうな金髪で華麗な女性が座っていた。
「お疲れ様です。『聖光の輝き』『煉獄の主』」
「たいちょー。任務終わったンスから、『シュウちゃん♪』って呼んで下さいよー。」
シュウが両手を広げて女性に向かっていく。
「はぁ~。『フリーズ』」
リュウがそう言うと、シュウの足が固まり始めた。
「邪魔すんなよリュウ~。」
ニヤニヤしながらリュウを見る。
パチンッ
リュウが指を鳴らすと腰まで凍り付いた。
「このまま氷像にしてやろうか?」
顔は笑ってるけど、目は笑っていない。
「すんませんでしたー!!!」
もの凄い勢いでリュウに頭を下げる。
「分かればいい。」
パチンッ
もう一度鳴らすと氷が弾けて消えた。
「冗談キツいわ~。まぁとにかく、」
「「ただいま、セリア」」
二人が声を揃えて言う。
セリアと呼ばれた女性は、やんわりと微笑んだ。
「お帰りなさい、リュウにシュウ。」
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