踵の土

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綻んだ蕾が 期待と不安が入り交じった季節の始まりを告げた   新しい世界が 二度と戻らない 今を告げる   後悔するな そんな声がする   跳ね上がった踵の土が 過去へと飛んで行く 未来へ向かう私と 逆方向へ   道など示されてない 私が切り開くのだから   後悔するな その声は私? それとも…   長い長い道程を 立ち止まり 振り返り 見直したり ただ真っ直ぐに ただ純粋に…   大切に大切に抱え込んだ何かを 潰され無い様に 壊れてしまわない様に   ただ真っ直ぐに ただ純粋に…     これからの道のりは 決して平坦ではない   うなだれる事も 膝を着く事もあるだろう しかし立ち上がらなければならない   ただ真っ直ぐに ただ純粋に   この世に生を受けたのだから
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