1.異世界での再会

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  それからしばし優しい時間が流れた。 平くんとお喋りしながら、私はただ桜に見とれた。 ヒデさんも、黙って柵の向こうを見つめていた。 少しして、ヒデさんが桜じゃなく私を見ていることに気がついた。 目が合う。何だかヒデさんは罰が悪そうな顔をした。 「?、どうかしたの?」 「いや、その―――」 それは私の誕生日の日のこと。 そして同時に、私たちの結婚記念日にもなった日のことだ。 あの時言ってたじゃない ずっと側にいる、って 嘘つき  
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