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約束……約束したんだ……
「おいっ! 起きろっ壱!」
「……んっ!?」
――またこの夢か……
「今日は仕事が無いから飲みに行くぞ!」
「あ……あぁ」
俺の名前は壱(いち)
仕事、詳しい事は言えないが、犯罪だ
今、俺を起こしたのは仕事仲間
俺達は別々の部屋だが、同じ
アパートに住んでいる
仕事の都合で、この町に一年程滞在していた。
その日は仲間の誘いで飲みに行く事に
着いた先は、俺は初めてだが仲間は何度か来た事があるスナックだった
中に入ると田舎の割りには若者が多く小綺麗な店内
ボックス席で飲んでると、俺はカウンターに座っていた一人の女の子が気になった
大きな瞳に小さな顔
眼鏡を掛けていたが
整った顔立ちだと分かる
仕事帰りなのか
束ねた髪にラフな服装
これが君との出逢いだった。
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