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口から出ないこの問いが頭の中をぐるぐると回る
どうせ答える術もないだろう、目の前の彼女には
「…また、な」
「……うん」
答えは知っている、君を手に入れるか手放すかのどちらかで
どちらの方法も知っていながら全く動く気配のない心と体
ああ、俺達は臆病なんだろうな、なんて
また俺達は半端に漂って、さ迷って
もういっそ出口を封じて下さい
そうすればもう歩き疲れる事もなく、理由も傍にあって、
ずっと一緒にいられるから
(迷宮は果てない、だから迷宮なんだ)
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