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中学校入学式
昔から恥ずかしがり屋の俺は、期待と不安と不安で一杯だった。
「では健全な中学ライフを！！」
的な校長の言葉で締めくくられた入学式も終わり…
〇〇第一中学校１年１組に入る
……ん？
ちゅーか、なんこれ？
(小学校の頃の友達が全然おらんのやけど…。最悪やん…)
と、これから始まる中学校生活にこれ以上ない絶望感を感じた時…
「ねーねー」
後ろの席から、可愛らしい声とともにトントンっと肩を叩かれた。
『……ひゃ！！ んー？』
俺は少しビクッとなりながらも、平然を装い振り向いた。
「俺、将人!!よろしくねっ」
そう言って満面の笑みで話し掛けてきた奴は、どっからどう見ても小学校低学年ばりに小さく…
日本人離れした黒さ。
(うおお！！)
軽く国籍を疑ったけれど、これも大人の階段のひとつ…
俺も手を差し伸べ
『……俺、丈。よろしくね』
将人の手を強く握った
この将人との出会いが…
全ての始まりだったのだろう。
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