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キーンコーンカーンコーン♪
「丈、水飲みいこーや」
『うん』
中学で初めて出来た友達【将人】
彼は中学校区内の中で、最も治安の悪い区域の出身だった。
その地域は、よく話に聞く「〇〇の子と遊んだら駄目よ」的な?どこにでもある工業団地の一つで
当時、俺の中で関わりたくない所ランキング不動の一位。
だったが…
「ねーねー、丈」
『んー?』
「今度の日曜、俺ん家でバイオハザードしよーや♪」
『うん!いいね!!』
バイオハザードにつられる様にして、快く関わることにした。
―――…‥
そして中学最初の日曜日
早速、将人の家に遊びに行った。
『将人くーん。あーそーぼー♪』
「お、丈♪あがってあがって」
『おじゃましまーす♪』
言われるがままに家に入る俺。頭の中はバイオハザードで一杯
すると、そこには…
「丈よね?バイオしきるん?」
永遠のライバル親友【晴輝】
「きたきた。どっかいこーや」
日の丸が産んだ悪大将【悠介】
「ウスッ♪ヤクルト飲む?」
おっちょこちょいな【賢太】
そして…
「おまえ喧嘩強ぇーん?」
漫画から出て来た番長【恭平】
バイオでハザードな工業団地軍団が居座っていた。
内心、物凄くビビッたけど…
『弱くはないと思うよ♪』
バイオハザードの魅力に取り付かれて、気付けば毎日通うようになった。
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