1章

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【寮】 校長室から約10分程度たった頃、寮のある所まで来た。 「つきましたね」 フウカさんは胸ポケットからマスターキーを取り出した。 「二階の相部屋になりますね」 と笑みをうかべ言った。 「は、はぁ…」 僕はぎこちなく答えた。 「それでその相部屋には何人くらい?」 階段を上がりながら質問をした、フウカさんはこう答えた。 「あなたを含めて3人ですかね」 「ちなみに種族と名前は?」「え~と…」 フウカさんは手に持っていた紙を見出した。 「クシャルダオラのメツガさんとディアブロスのスラギさんね、どちらも二年生みたいよ」 「へぇ…どうも」 僕は軽く礼をした、それにしてもどちらとも僕より学年が高いんだぁ…と少しどきどきしていたらいつの間にか部屋の前まで来ていた。 「ここですよ、203号室ですね、今日は休日なんでちょうど挨拶できますね」 フウカさんはにこやかに言った。 「そうですね…」 僕は少し落ち着こうとして胸に手を置いた、とそんな事をしていたら先にフウカさんが入っていってしまった。 「メツガさーん、スラギさーん、いらっしゃいますか?」『は~い』 「いるみたいですね…少しいいですか?」 「どおぞ~」 「それじゃ…セイガさん、行きましょう」 「え、あ、はい」 僕は少しテンパりながらフウカさんの後をついていった……
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