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教員達は深刻な表情を浮かべていた。
腕を組みながら目をつむり、軽く首を横に振る。
「神崎………そのうちわかる」
それだけ口にして、再び口を閉ざした。
混乱する脳内。それでも、曲がりなりにも現在の状況を整理しようと考える。
いきなり銃を持った男達が学校にやってきて、ここに連れてこられて、教員達はなにか事情を知りつつもそのうちわかると言って吐露しようとはしない。
なにがなんだかわからない。ただ事じゃないのは確かだが……
勇樹は再び教員に目を向けた。
「……教えてください! 僕達、これからどう…」
「だからすぐにわかる!」
今度は即答だった。
館内を揺るがさんばかりに轟く怒号。
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