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一方、廊下には波瀬中の生徒達が多勢で練り歩いていた。先頭には軍服の男。
悲鳴はない。ただ従順に男についていくだけが廊下に響き渡る。
先程までは悲鳴の連発だったが、迷彩服を着用した男達の銃の発砲によって今は静かだ。
誰一人私語する生徒はいない。
一体何が起きようとしているのか?
勇樹の耳に、賑やかな足音が届いた。
勇樹が振り向いたと同時に、体育館の出入口のドアが開かれた。
その時、勇樹の目に映ったのは先頭に位置する迷彩服を着用した男性だった。
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