一人

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ルール説明を述べ終わると、体育館内に静寂が訪れた。 何でこんな目に。なんで自分達が。 さぞかし、みながそう考えているだろう。勇樹もその一人。 「皆さん。いきなりですいませんが受け入れて下さい! 国の命令なんでね」 国……何で国がこのような事を。 勇樹はこの瞬間、なにもかもが信じられなくなった。 自分の周りだけじゃない。″国自体″がおかしかったのだ 「何か質問はあるかな?」 憎々しい弁舌。 勇樹、他の生徒等の視線は彰一に投げかかる。 期待を裏切らず、彰一は躊躇なく立ち上がった。勇樹の目には、彼が英雄にさえ見えた。
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