プロローグ

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日に日に勇樹の体中には、暴力にて赤く晴れ上がった皮膚や痛々しい傷が増えていった。 そして、精神的な面でも彼は日に日にやられていった。 家では親のストレスの捌け口、外では暴力、陰口という悲惨もいいところの毎日。 この世に生を預かって10年。勇樹は行き場を無くした心地になり、その頃から自殺について考える時間が多くなった。 それでも彼は、ようやく地獄の小学校生活を耐え抜き、中学へと入学した。 しかし、いじめから逃れられたわけではなかった。 小学生の頃にいたいじめっ子と同じ学校。 それは、まだ地獄のような生活にピリオドが打たれずいるという事実。 希望の光なんて見当たらない人生。 勇樹は、もう生きた心地がしなかった。もう、すべてがどうでもよくなった。
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