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勇樹は学校中を意味もなくさまよっていた。
周りには常に2人以上でくっついている生徒がいる。
しかし勇樹だけが1人。
勇樹は廊下の窓に目を向けた。もう昼か……
腹が減ったと感じると、自然と足は給食室へを向かった。
勇樹は昼食を受け取り、1階のもう使われていない会議室に入った。
中には誰一人といない。なんせ10年前に使われた会議室だ。今は新しい会議室が設けられている。
勇樹はほこりだらけの椅子に腰掛け、前の机に昼食を乗せたおぼんを置いた。
そして淋しく箸を進める。
室内は閑静だ。まあうるさくては困るが。
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