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この世の中に、1人足りとも自分に味方してくれる人間はいない。
みんながいじめっ子のリーダーの味方であり、そして親さえも、なにもかもが勇樹の天敵。
先生には怖くて相談できず、親にも言ったところで無意味。
もう目に輝きはない。いっそ死んだ方が楽なくらいに辛い。
勇樹は8年間、ずっといじめに堪えてきた。自らいじめを打開する術もなく、ただひたすらに。
そしてとうとう桜が目立つ中学3年の春。
神崎勇樹達の人生に、さらなる荒波が押し寄せようとしていた。
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