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「てめっ、俺の背中が汚れちまうだろーが! ふざけんな!」
そして再び頬を殴られる。
いつもよりパンチが重く感じられた。
向こうがいきり立っているからだ。
周りは、そんな勇樹の姿を目にしても無視。もしくは見てみぬフリ。とても痛々しい光景だった。
そして暴行がピークに達した頃、体育館のドアが開かれた。
その先には、朝にいた軍人と真井。
その瞬間、喧騒は一気に止み、暴行も終わりを告げた。
「どけ!」
真ん中を空けろという意味がこめられた軍人のその声に、生徒達は真ん中を空けた。
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