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暗い人生のまま終わるのは嫌だ、と心のどこかにそう思っていたのかもしれない。
勇樹は、鬼ごっこに参加する気などさらさらなかった。
自分が454人の内の4人になれるわけないと思っていたし、生き延びたところでまた暗黒に染められた人生が待っているだけだから。
勝手に死ねばいい。どうせいつか自殺するつもりだった。
しかし、なぜかこのまま死んではいけない気がしてきた。
いいのか? こんな人生でいいのか………
そんな事を頭にこだまさせてるうちに、校長の長話は終わり、再び舞台に真井が立っていた。
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