正体…

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榛名は立ち上がった。 起きたばかりのせいか頭が上手く働かない… 「失礼…」 子供連れの二人組の女性に声を掛けた。 「なんですか?」 「俺がいつからあそこに寝ていたかご存じないですか?」 慣れない丁寧な言葉でベンチを指さし聞いた。 「…いつから寝ていたかですか?」 不思議そうな顔で聞き直した。 確かにおかしな質問だ… 「わからないなら結構です。 失礼しました…」 そう頭を下げ公園を出た。
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