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「璃紅ちゃん 私と約束、泣いていいのは嬉しいと思う時と幸せと思う時だけでいい、だから、もう泣かないで?
指きり‥‥‥しよ?」
そう言って璃紅と同じくらいの高さまで、しゃがんだ後、
彼女は璃紅の小指に己の小指を近づけて
指きり‥‥‥と優しく微笑んだ。
「うんっお姉さんっ!指きり‥‥」
と二人は指きりをして約束を誓い
日が暮れるまで話し続け、そしていつの間にか空は暗くなり別れの時が近づき。
「お姉さん‥‥‥僕‥‥帰りたくないよ。 」
そう言って璃紅は苓羅にしがみついた。
「璃紅ちゃん、私がお母さんに逢ってあげようか?何か力になってあげられるかもしれないから」
「えっでもっ‥‥‥」
暗く切ない顔をした後
そう言って璃紅は
「僕は‥‥‥‥お姉さんと一緒に居たい。駄目?」
そう言って服の裾を引っ張って
駄目?
と怯えた瞳をして苓羅の顔を見た。
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