かつてないほどの怒りと苛立ちを募らせる学園最強の少女の恋事情

3/6
前へ
/47ページ
次へ
「……メン、妖……。俺、国……手なん……」 「……語は、……任せて…………。得意、……!」 「ほんと!? いやぁ……るよ~…………るし、す…………」  …………何鼻の下伸ばしてデレデレしちゃってんのよ恢のヤツゥっ!?  くそぅ、私の席は廊下側の最後尾で、バカ恢の席は窓際から一つ離れた最後尾。  距離があるから何を話しているのかは聞き取りにくいけど、  ぜっっったいに危ない空気だわ!  どうにかして、あの空気をぶち壊せないかしらね……。  朝みたいな妨害(強襲とも言う)は流石にこの三時間目は出来ない。  国語の先生は私に対抗出来る数少ない『戦闘教員』の一人で、引き分けにするのがやっと。  前に一度バトった時はすっごい成績落とされたし、夏休みを控えた今の時期に成績下げて呼び出しなんてされたくはない。  だから、力ずくはムリ。  と、いうよりは最終手段。  出来ることなら穏便に、あの転入生、雨羽美 妖さんと恢の仲を引き裂き……じゃなくてっっバカ恢の変態の毒牙から守ってあげないとっ!
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

103人が本棚に入れています
本棚に追加