鬼と狐の狂乱激舞

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「私が恢のことをどう呼ぼうと、お前には関係ない!」  グーにした両手を下に向けてそう吠える鳴。  あー、あのポーズはヤバい。  前に何かをからかいすぎた時にあのポーズした後、公園を一つ消滅させちまったんだよなぁ……。  頭には既に鬼の象徴の角が生えてきてるし、その角に高電圧が溜まってんのか、目に痛い不規則な閃光は明らかにヤバい。  でも、それを見ても、 「いいえ、止めて下さい。恢くんを、見下さないで下さい」  妖さんは力強い声色でそう言い放ってくれた。  ああ、なんて嬉しいことを言ってくれるんだ妖さんは!  でも、言葉なんかで引き下がる鳴じゃない。  それが分かっているからか、妖さんはそれ以上は何も言わずに、全身から狐火を纏い手のひらにその炎を集め始めた。  ……ま、まさか、学園最強と喧嘩するつもりなの妖さん?!  しかも俺の為に!?  てか、狐火って癒やしの力だけじゃないの?!  でもこの状況でそれはヤバいから早く撤回してくれ!  と、色々な疑問や制止を俺が叫ぼうとした瞬間、教室内で凄まじい爆音が轟いた。 「“雷撃”!」 「“狐火”!」  遅れて、二人の少女の声が響く。
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