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女の子は口を開いた
「ここは松戸…だけどもうすぐここも消えるわ」
消える?何を言っているんだこの娘は?
「消えるってどういうこと?」
「そのままの意味よ…もう残っているのは松戸と市川と浦安だけ…」
「なんだって、僕の家のある銚子は消えてしまったのか?そんな馬鹿な事があるかい」
「本当よ。霧が全てを覆いつくし、千葉県を消そうとしているの」
「はは、ご冗談を」
「信じられないなら浦安に行ってみなさい。もう半分も消えてしまったわ。某ランドのパレードまだ見てなかったのに…」
この娘が何を言っているのか
僕にはわからなかったが
浦安が消えたら困るな
とは思った
「どうすれば千葉県を救えるんだ?」
「無理よ。千葉県は時の流れに逆らい、禁忌を犯してしまった…もう手遅れよ」
「禁忌…?」
「これを見なさい」
そう言うと彼女は立体映像を霧の中に映し出した
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