177人が本棚に入れています
本棚に追加
莉央とわたしは、すぐに仲良くなって、一緒に人形遊びをしていた。
しかし、莉央は、すぐに飽きて、人形たちを部屋の床に捨てた。
「お人形さん、何も喋らないからつまんない」
莉央は、そう言った。
「喋るお人形があったらいいのにな」
喋る人形なんて、いらない。そんなの人形じゃない。
莉央の言葉を聞いて、わたしは、今までかわいかった莉央が大嫌いになった。
莉央なんか、仲間にいれてあげない。
わたしはそう固く心に決めた。
しかし、莉央はわたしのことなど気にも止めず、外で友達をつくっていた。
莉央は、人形遊びをやめた。
最初のコメントを投稿しよう!